Q1 FRPはリサイクルできるのですか?

FRPはリサイクルが可能な、循環型社会に適応する材料です。FRP(繊維強化プラスチック)は強くて軽い、錆びない、腐らないなど優れた特性により、様々な用途に使われているが、やがて寿命をむかえたり不用になり廃棄された際には、逆に壊れにくいため、以前は「処分しにくいもの」の扱われたこともあったが、今から約20年前にFRP廃棄物(廃FRP)をセメント製造時に燃料及び原料として使用できる{セメント原燃化}手法を実証し、この手法が国からリサイクル法とみとめられました。これにより「FRPはリサイクルできます」と言えるようになりました。

Q2 廃棄されるFRPはどのくらいあるのですか?

市場から出される使用済み廃FRP製品の発生量については、製品類の取替年数 (使用済みとなって廃棄されるまでの年数)とその製品類が作られた年の出荷量等から推定しています。

取替年数は浴槽が12年、タンクは15年、船は20年と種類によって異なります。
FRP協会では今後の廃FRPの排出量を右表の様に推定しています。

Q3 FRPのリサイクルに関する法律はありますか

現在すべてのFRP製品がリサイクルを義務づけられていることはありませんが、一部の製品、例えば「浴室ユニット」は資源有効利用促進法指定再利用促進製品に指定されています。これらの再生資源または再生部品の利用を促進することが義務づけられています。

※経済産業省「資源循環ハンドブック2018 法制度と3Rの動向

法とは別に昨今はFRP製品を使用するユーザーより「リサイクルできないものは使用しない」との方針から、強くリサイクルを求められることもあり、FRPのリサイクルは避けて通れない課題となっています。

Q4 廃FRPはどの様な方法でリサイクルするのですか?

現在廃FRPの再資源化処理方法で実用化されている手法は「セメント原燃化」です。

【解説】
セメント原燃化とは細かく破砕した廃FRPをセメントの製造工程で燃料・原料として使用する方法です。主成分が樹脂とガラス繊維から成るFRPは、セメントキルン(焼成炉)で燃焼時、樹脂は石炭代替燃料となり、ガラス繊維は成分がセメント成分とよく似ており、そのまま原料の一部となります。

廃FRPのセメント原燃化を行っている事業所における廃FRP製品の受入れ、破砕処理、セメント原燃料の出荷までの写真を示します。

(セメント原燃化の特長)
セメント工程では廃FRPの大量処理が可能です。キルン(焼成炉)内の燃焼温度は1,450℃になるのでダイオキシン等の有害物質の発生は殆どなく、また燃焼後の二次廃棄物も出ないので安全な処理方法と言えます。
セメント工程図は次ページを参照下さい。

他に廃FRPを微粉砕してFRP原料として再利用するマテリアルリサイクルや化学的方法で樹脂とガラス繊維とに分離して各々再利用するケミカルリサイクルの研究も広く行われてきた結果、自社廃材について一部実用化されていますが、使用済み廃FRPについては実用化、事業化が難しいのが現状です。

Q5 廃FRPを処理する場所(会社)はどこにありますか?

廃FRPなどの産業廃棄物を運搬、処理する場合は都道府県の許可(収集運搬、処理)
を有する事業者に委託しなければなりません。

(お問合せ先)
廃FRPの処理等に関するお問合せは下記にお願いします。

・(株)富士田商事ジャパン・フジ・リサイクルセンター(栃木県真岡市)  *現在、廃FRP の受入れを停止しています。
お問い合わせ先 http://www.fujita-rc.co.jp/ 

 

・木村産業(株)(富山県富山市)
お問い合わせ先 http://www.kimura-sangyou.com/

その他廃FRPに関するお問い合わせは当FRP協会にお願いします。